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Channel: Art to People
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15年ぶりの白塗りマイム

老けたなあ、俺。ま、当たり前か。ホワイトフェイス・マイムアカデミー主催のマイム劇に出演させてもらった。彼らとのつきあいは長い。昔は私も白塗りでやっていたのだが、やめた。白塗りをするもしないもすべて彼らとの確執にあった。彼らのマイムはヨーロピアンマイムだ。だから無条件で白塗り。なぜ白塗りにするのか、という問いに「伝統だから」とアジアンが答えてどうする?黒髪、黒瞳、醤油顔のアジアンピープルには似合わない...

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虚構を追う

タマサート大学構内で行われる政治芝居に私も出演する。その芝居のポスターの撮影をある公園のなかでやった。広大な公園の一角、緑の草が広がるなかに一本の大樹があった。幹は太く、数人が手を広げてつないでやっと囲めるほどだ。根は地のなかに収まらず、うねり踊りながら土に割れ目をつくって這い出していた。しかし周りは静かで、遙か向こうに見える高速道の音は全く届かない。演出家から指示が飛んだ。樹の前で全員が並び、目の...

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タイの定番朝食

タイの朝食の定番、「ジョーク」。ま、おかゆさんです。 朝6時過ぎから2時間くらいしか開かない近くの屋台。 熱々おかゆと出汁、ネギとぴりりのショウガ、炒りニンニクと、 写真では見えないけど豚肉団子が何個か沈んでいる。...

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来るなら乗るな

おい、チクビ!俺と遊びたいと思ってくれるのはありがたい。しかしそこに乗るな。コンピューターがなんか赤い表示出してるじゃないか!

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原点に戻った祭夜

「美しい」という形容詞が嫌いだ。書くときにこの言葉を使うことは極力避けようと決めている。この言葉を使うことですべてが読み手の想像力にゆだねられてしまうし、書き手の仕事は無責任に放棄される気がするからだ。今年11月の満月は、普段よりさらに地球に近づいて、いつもより格段に大きく明るく空にかかるというものだった。昇ったばかりの時刻の月は東の空に低く、明るくはあるが霞んだ柿色。これが中空に達し、青いとも白い...

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パンドラの酒壺

酒の壺を手に入れた。うりざね型の小さな壺だ。ラオスとの国境あたりでつくられる有名な酒だという。水を注ぐと中に詰められたもち米が発酵し、おいしい酒になるらしい。20分でいけるというし、それをストローで啜って呑んで酔うのだという。紙の封を切ると石膏で固められた第2の封が現れ、それを割ると第3のビニールの封が現れた。開くと中にはびっしりと籾殻が詰まっていた。どうやらここに水を注ぐらしい。それから二日間。私...

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いまの謎

久しぶりにスクンビットの夜の繁華街を歩いた。アソークからソイ3にかけての歩道沿いだ。涼しかった時季が過ぎ、これからやって来るつらく暑い時季への心の準備をしつつのそぞろ歩きだった。そこで、しばらく歩くうちに妙な違和感をおぼえ始めた。何かが違う。そう、露店がないのだ。道路側にいつも出ていた露店たちが、ない。この歩道はついこの間までトンネルを歩くような道だった。ビニールの大傘とテント幕が頭上を覆い、道路も...

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駐在員の妻

タイに駐在する日本人会社員の奥様たちのことを「駐妻」という。ご主人の赴任に伴ってこちらへついて来られた奥様たちのことだ。この言葉はもう世間に認められたのだろうか。それとも未だにタイの日本人コミュニティでだけ通じる言葉なのだろうか。今回、ある雑誌から依頼されたコラムのお題が「駐妻ないし駐在員」だった。駐妻だけをお題にされたら私はたぶん悩みに悩んでギブアップしたかもしれない。駐妻とは「家族や子供を抱えた...

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前略おふくろ様

前略おふくろ様。ご無沙汰していましたが、俺生きてます。昨日、目が覚めると自分の手が目の前にありました。このバンコクの、俺の棲家は言ってみれば下町で、朝から結構うるさい音が窓から流れ込んでくるわけで、俺はその音で目が覚めたらしく。でも体は急には目が覚めない。窓から差し込んでくる光をいつの間にか手だけで遮っていたわけで。びっくりしました。死んだ親父さんの手を思い出しました。あなたのようにいつまでたっても...

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これは不幸かハッピーか

昨夜、酔っぱらう。久しぶりに会った知り合いたちの夕餉。破恋(失恋ではない)の話で盛り上がるおじさん3人と青年一人。二次会の呑みに移った。外に雨が降り出した。じゃあこのへんでお開きにしようということで。お店の素敵なママさんが、どうぞ、と渡してくれたのは私の飲みかけの冷えた濁り酒の瓶。わざわざそれを小洒落た紙袋に入れてくれた。外へ出ると少し雨が強くなり始めていた。友はタクシーを拾った。私は高架鉄道を選ん...

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ソウルでのマイムショー

6月末からの韓国ソウルでの舞台のポスターが送られてきた。仮面を使ったマイムがいいだろうというアドバイスを受け、仮面もの中心にプログラムを立てた。Soul Mime in Seoul といきたいところ。さて、どこまでやれるか。

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霊の通り道

タイ人は皆、霊の存在を強く信じている。だからこの国では霊も自由に闊歩できる。なんでこんな、というようなことがタイ人の身の回りにはよく起こるらしい。かく言う私に霊感はない。が、昨日の夜中のこと、いつものごとく舞台のあれやこれやを悩みながらいつの間にか眠りこけていたとき、耳のそばで「トッテ・・・」という日本語をささやかれて目が覚めた。ひとりの声ではなかった。何人かの、男女の区別もつかぬ、声。「トッテ・・...

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海辺のリゾート パタヤ

私が海を嫌うのにさしたる理由はない。ただただ不気味なのだ。生きとし生けるものはすべて海から産まれたという。ならば私の感覚は原初的な畏れから来ているのだといっても、そう外れてはいないだろう。とにかく海があると、あ、先になど行けようはずもない、ここで行き止まりだ、と思うのだ。そう、あの頃、すぐそばの国で戦争があり、さびれた漁村だったこの町は外国兵たちの保養地として開発が始まった。大艦隊が沖に停泊し、空母...

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ソウルでのマイムショー

2017年6月25日から7月4日まで、韓国、ソウルの Mullae...

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ある国の終焉

故郷にいると心は熱さやせわしなさを失う。何もかもが触れてはならないもののように壊れやすく感じられるからだ。6月は空梅雨の故郷にいた。駅のプラットホームへ行こうとしていたとき、向こうの下り階段をよちよち降りようとしているおばあさんを見た。リュックを背負い、両手に荷物を提げている。追いついたとき、案の定、彼女は階段の中ほどで手すりにつかまって立ち往生していた。荷物を持ってあげてベンチについた彼女と言葉を...

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学生たちの制作プロジェクト

バンコクのランシット大学の学生たちがつくってくれたポスター。元々はある学生が論文のためにインタビューした何人かのうちのひとりが私だったことから始まった。じゃあうちの大学でイベントやってくれませんかという。良いよ、と応えてほっといたらこういうことに。韓国での舞台から帰ってきてすぐに知らされた。もう来週じゃないか。制作に関わる学生たちはマイムの舞台を見たことのない者がほとんどなので照明や音響から一つ一つ...

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占い師たち

わたしは将来、大臣もしくはそれに準ずるような地位に就くと言われたことがある。百歳近くまで生きると言われたこともある。もうすぐ素敵な女性と出会い添い遂げるとも。ことごとくが外れ、あるいは外れつつある方向へすすんでいるけれど、これらの言葉はどれも私を慰めたり安心させたりするという目的のためにわざと発せられたものだった。なぜなら、これらの予言をくれた人々こそが最悪ともいえる状況に置かれた占い師たちだったか...

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夏 日本 2017

今年、10年ぶりくらいで日本の夏の空気を吸った。けれど帰タイ直前、世話になっていた叔父が危篤となった。わたしは復路のフライトをキャンセルした。生まれて初めて人の死を看取り、通夜から葬儀、火葬と納骨や各方面への手続きなどを手伝った。数年間を老人ホームで暮らしていた叔父の実家は鍵がかけられ、開けて入れば昔の記憶のままに保たれていた。釣りが好きで航空ファンでありカメラ好きだった叔父のコレクションの数々は私...

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この映画、なんだべなあ。

なんだべなぁ、これ?タイのイスラム協会かなんかが作った映画なんだけど、ちょい役で出さしてもらいました。「アダム」とかいう題名だけど、私はバンコクの日本人やくざの精神的弱みにつけ込んで金をだまし取るという新興宗教の教祖とやら。オムニバス形式の映画なので全体を見てみないとなにを言いたいのやらわからない。この映画、一般公開はされないらしく、小さなコミュニティの中で上演されていくらしい。画像は映画のポスター...

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えんとつ町

日本人学校に通う子供たちの「演劇サークル」にコーチとして関わっている。『えんとつ町のプペル』という絵本があるがご存じだろうか。大ヒットを飛ばしているらしいが、いかんせん、私はまったく知らなかった。けれどもこの絵本を使って今、子供たちと遊んでいる。文章を読むのでも絵を見るのでもない。そのなかの一シーンを、本を捨てて体を使った芝居にしてしまえという遊びだ。選ばれたのは空を飛ぶというシーン。砂浜にうち捨て...

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